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逆さ柱/さかさばしら

香川県の金刀比羅宮 賢木門(さかきもん)は、 讃岐国(さぬきのくに)の英雄長曾我部元親(ちょうそかべもとちか)が金刀比羅宮を本拠としたとき、 神罰を恐れて建築したものですが、工事を急いだので逆さ柱を使いました。 それ以来、こじつけで逆木門と呼ばれています(昭和9年の時点)。
『晃山實記』によると、日光の陽明門にも、やはり1本逆さ柱を使ってあり、柱十二本として、内「一本逆さ柱と曰ふ」と割書にしてあります。 この二つの言い伝えをたねとして、逆さ柱は不吉だなぞという俗信が起こったということも考えられます。

逆さ柱は怪談の材料で、それが使ってある家には怪異があったり、逆さ柱のある部屋で寝ればうなされると信じて、そういう 曰く付きの室には足を踏み入れることもお断りと怖じ気をふるう人もありました。

古き工匠の説によれば、「世に逆木柱を用いたる家は鳴動すと言い習わす」とあり、 あえて逆さ柱を新築に使うことはないのですが、古材を再利用して建て直しを行う場合は、安部晴明の判(五芒星形・ペンタグラム)を 逆さ柱に書いて(災いを避ける)用いる方法があります。

一方で、逆木(さかき)を、賢木(さかき)榊(さかき)に、事態が好転するようにうまくとりはからうこともあるようです。 ある大工の棟梁の話によれば、新たに建築する場合でも、長い木材になると人の眼に触れる場所には出したくない瑕があるので、 それを解決するために、逆木にします。一方から見ただけは、それが逆木かどうか滅多に気がつきませんとのこと。

仮に逆さ柱を不吉なものでないものとすれば、わざわざ不備未完成の状態にしておくために易理に属する意味があるようにも思われますが、 無駄な出費を抑えるための昔からの習慣とも思えるため、何かもっと外の方面からの説明がつきそうなものだと思っています。

出典 国立国会図書館デジタルコレクション 長尾豊著『伝説民話考』(昭和9年)を要約意訳しました。

ちなみに、樹木は下から上に成長していくため、年輪は円錐形に近くなります。 タケノコを縦に切ったような模様になるわけですが、この模様だけでは元口と末口がわからない場合もあるので、 伐採して製材する前に印を付けておくことが確実です。
また、カンナがけは、「木表は末口から元口へ、木裏は元口から末口へ」となります。 木材の繊維に逆らわないようなカンナがけをすると、表面を滑らかに美しく仕上げることができます。


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