ABC

いえもと/家元

各芸道の上で独自の形式を創始し、または継承した本家または当主のこと。

いえににょうぼうなきはうつばりのなきとおなじ/家に女房無きは梁の無きと同じ

一家に妻が必要なるをいう。他に、「家に無うてならぬものは上框と女房」や「家の中に女房と俎板が無ければならぬ」

いえのたてうりはくぎだい/家の建売は釘代

建てた家を売却しようとすれば、極めて低い金額にしかならない。「家売れば釘の値」に同じ。

いえのみだれはおんなから/家の乱れは女から

婦人の禍恐るべきをいう。

いえのなかにとりはいればふくくる/家の中に鳥入ればwる

日向にていう。 各芸道の上で独自の形式を創始し、または継承した本家または当主のこと。

いがと/いが斗

鬼斗と同じ。

いかるが寺/斑鳩寺

法隆寺の別名。は昭和9年からおよそ30年かけて主要な建物の修理を行った。 聖徳太子の怨霊鎮めのために建てられたという説→梅原猛「隠された十字架」

いかだじるし/筏印

眞墨を示す印。

いかだばり/筏張

床板などの継手を図のように次第に退譲させて張る。

いがき/井垣

鳥居に取り付く垣。神輿の用材は槻木、貫は二通りで内一通りは割貫とする。ほぞ二本で 箱台輪の上端に差し堅める。貫と子柱の形が「井」の字に見えることから。箱台輪の隅に立つは隅柱。

いがぎ・いみがき/忌垣

神社など神聖な区域を仕切る生垣(生きた樹木を列状に密接させて植えこんだもの)のこと。 斎垣(いがぎ)・井垣(いがぎ)・囲垣(いがぎ)と同じ。神社の周囲を囲った塀のこと。

いきたるいぬはしにたるとらにまさる/生きたる犬は死にたる虎に勝る

「生ける犬は死せる虎に勝る」 「Better a living dog than a death lion.」死んで花実は咲かないということ。

いくひたるひ/生日足日

儀式祭典などある日を祝っていう。

いげた/井桁

井戸の方形なる化粧側の上に井字形に組んだ縁木。

いーすたー・えっぐ/イースター・エッグ

昭和35年に小池佐太郎が造った屋台を改修させていただいて気づいた大土台にある「千鳥の形に彫られた埋め木」です。

いたかべ/板壁

羽目又は下見の如く、すべて板張りのこと。

いたからど/板唐戸

板の上下に端喰を取付け表裏とも同様に作る戸。

いたぶき/板葺

すべて板葺き屋根のこと。大板葺、木賊葺、柿葺、小板葺等。

いたたまがき/板玉垣

厚板を透かして並べ裏には貫を打付けて作る簡素な玉垣。

いたち/鼬

「鼬ごっこ」(同じことの反復すること)、 「鼬のあるよう」(心落ち着かない様子)、 「鼬の最後屁」、「鼬の目陰(まかげ)」(手を額にかざして遠くを見ること)

いたちがい/板違

格縁天井等に於いて隣接する格板の木理、又は種類を交互に異ならせる場合などにいう。

いたつきべんたろう/板付辮太郎

長崎語。板につけたる辮太郎(一松人形)の義にして、 明治以前長崎在の児童の玩びしもの。転じて、醜き人のこと。

いたづらもの/いたづら者

鼠の異名。

いたのまかせぎ/板の間稼ぎ

湯屋盗人。

いたどこ/板床

床に板(地板)をはめこんだ床の間の一形式。框式と踏み込み式がある。

いため/板目

木の目が柾でなく曲線をなしているもの。

いたわり/板割

厚さ一寸、長さ二間、幅七寸〜一尺、正味厚六分位の板。

いっかんめ/一貫目

尺貫法で 3.75キログラム。

いちもんめ/一匁

尺貫法で、貫の千分の一。3.75グラム。古くは「銭」と言った。

いっしさんとう/一紙三刀

紙を切るには、一葉を三刀にてたち切る意にて、切るべしと也。

いっすんぽう/一寸法

タルキの支割をする方法。柱芯々間の支割は必ず偶数でないといけません。 奇数だと柱間頭に組物が取りつけできなくなります。 タルキの寸法が決まることで斗や組子の寸法も決ってきます。 この図に依らずタルキの成を変更することもあるようです。

いっそうおおからはふづくりやたい/一層大唐破風造屋台



磐田市掛塚東町「ひ組」様の屋台です。
大工 小池工務店=小池清、彫師 彫栄堂=早瀬宏、錺金具と漆 千代田屋=櫛田勇、車 和田木工所=和田猛、 1997年(平成9年)に製作させていただきました。必要不可欠な部材のみを組み合わせることで構成されており、点検修理などのため容易にばらすことができます。保守管理が行き届くことになりますから、末永く使っていただけます。 (写真の天幕は平成18年に新調されました。三原加工所=三原利夫) 一層大唐破風造屋台には、掛塚の屋台から派生したと考えられる車輪が屋台の外側にあるもの、ブレーキやかじ取り装置が付いたもの、腰組子が拳鼻のものなど、様々なヴァリエーションがあります。また、白木のままでも十分に見栄えの良い屋台です。

いっちょうとり/一丁取り

原木の丸太直径が小さいため柱が一本しか取れないこと。→背割り

いちひめにたろう/一姫二太郎

長子は女にて、次子は男なるがよしとの意味。

いちふじにたかさんなすびしおおぎごたばころくざとう/一富士二鷹三茄子四扇五煙草六座頭

『狸言集覧』瑞夢の次第。一説に駿河國の名物をいう。

いちべえ/市兵衛

桑の一種の名前。

いちぼくづくり/一木造り

奈良時代の末から平安時代の末にかけて用いられた。像の主要部分である頭と胴体を一つの木材から彫りだす技法。(仏像)木の内部に潜んでいる仏を顕現させるという造形理念に従っている。 素材が木であること自体が重要な意味を持ち、木肌を隠すのはむしろ邪道であり 白木のままでなければならない。自然な木の曲がりや節や割れも欠点とはならず、歪んだいびつな象になっても許されることであったという。だが、寄木造りのように失敗して もやり直すことはできず一刀一刀が真剣勝負であり、一刀三拝は一木造りにおける 精神的緊張を意味する言葉。中国では完璧さを要求するので、歪んだ形に美 を見出すのは日本固有のものである。→寄せ木造り

いちまいかんばん/一枚看板

特別の看板にその名を掲げる。傑出すること。

いちまつ/市松

同寸法の方形の井全と相集たるに、縦横とも各一格づつ相隔てて白黒の色を出せる文をいう。 元文の頃、俳佐野川市松の此文のものより起こる。玩具の人形のこと。

いちにりょうし、ににこもり、さんにばんとう/一に漁師、二に子守、三に番頭

口やかましい者の等級。

いちろくぎんこう/一六銀行

明治にできた言葉で、質屋のこと。

いちょう/公孫樹

寒い地方には少ないが、日本全国至るところにある太古の植物である。現在は東アジアのみに残っている。 寿命は2000年(と昔の本には)、木理疎らく材質は軟らかい。白色に微黄を帯び見立てが良いので、床柱や算盤などに用いられる。 50年目には、廻り凡そ1丈5尺、高さ9丈に及ぶ喬木(きょうぼく)である。
イチョウの実のことを銀杏(ぎんなん)と呼んでいるが、その昔はイチョウの木のそのもののことを、俗に銀杏と呼んでいた節がある。 イチョウには雌雄があり、雄木は開花するが結果しない。雌木は十二月頃に結果する。銀杏は酒の酔いを覚まし、肺病に よいと云われていた。

いちょうのきはばける/銀杏の木は化ける

という俗説。

いちのじつなぎ/一の字繋


いづみどの/泉殿

王朝時代に納涼観月などのために水辺に設けた家のこと。吾妻鏡の泉屋に同じ。 釣殿と相対して東西に建てる場合もある。

いたこいちまいしたはじごく/板子一枚下は地獄

板子とは舟の揚げ板のこと。舟子の業が危険なことをいう。

いど/井戸

水のとどまる所という意味。「かわ」と呼ぶ地域もある。

いどやかた/井戸屋形

井戸脇に柱を建てその上に屋根を設けたもの。

いとまさ/糸柾

木材の木肌で、極めて細いもの。糸柾目の略称。細密な柾目をいう。

いとまる/糸丸

糸丸瓦の略称。丸瓦の中で最も細いもので、直径僅かに二寸五分程のもの。

いとめん/糸面

柱などの角の取り方で、極めて細いもの。幅の狭いめん。めんは柱などの稜角を削りとった部分。

いずも/出雲

大国主命(大黒さま)を祭る。出雲大社には全国1300の分社がある。

いせ/伊勢

祭神は天照大神と豊受大神。

いしく/石工

石の細工をする職人。

いしくち/石口

根石上端をいう。

いしじり/石尻

石垣などに於いてその面のより最奥の端をいう。

いしじき/石敷

石を敷き詰めたこと。

いしずえ/礎

建物の最下の石。

いしだき/石抱

NHKドラマ「龍馬伝」のなかで岡田以蔵(俳優=佐藤健)に用いられた拷問。 江戸時代の拷問で、鞭打ちの拷問でも白状しない場合に行われた。眞木又十露板という三角錐の上に座らせられ、 膝の上に伊豆石(長さ3尺×厚3寸 重さ13貫(48.75Kg ?))が5枚から10枚載せられて石を揺り動かされ…。 それでも白状しない場合は海老責という拷問が行われた。三角形の角を少し取った参看○十露板という三角錐もあった。

いしだん/石段

石階段。

いしにそそぎながれにまくらす/石に漱ぎ流れに枕す

負け惜しみの強いこと。

いしにはなさく/石に花咲く

あるまじきことの喩。

いしのま/石の間

権現造りの社に於いて本殿と拝殿の間の石敷き。

いしとうろう/石燈籠

庭園の装飾。

いしばい/石灰

石灰石を焼いて製す。

いしばいずり/石灰摺

素地に胡粉を塗ること。

いしはらたけのこ/石原筍

掘ってもないという謎。

いしべきんきち/石部金吉

手堅い人のこと。

いしもちおんなにくわすな/石首魚女に食わすな

イシモチが子なしという起こりからの俗信。

いしやのこうがんをはりがねでまく/石屋の睾丸を針金で巻く

強固なる喩。「石屋の尻に老中の判」の類。

いしゃだっし/医者倒

胡黄蓮(センブリ)の異名。諸病に効くということから。

いしゃぼうずかぼちゃ/医者坊主南瓜

共に老熟なるをよしとする。

いじょうこうばい/居定勾配

垂木の上面には反りを持つことが多いため、木負や茅負の下面の勾配は垂木自体の勾配 より少し緩くなる。それでこの木負や茅負の下面の勾配を居定勾配という。

いずものかみよりえびすのかみ/出雲の神より恵比寿の紙

神よりも金を尊ぶの意。(恵比寿の紙は紙幣をさしている)

いずもおくに かぶきおどりのず/出雲於国 歌舞伎踊ノ図

左は小池佐太郎の毛筆画習作。 手本にしたと思われる絵は
国立国会図書館デジタルコレクション『萬物雛形画譜』 の 4 に収載されています。

いすずくれつき/彌涼月(涼のヘンはサンズイではなくニスイ)

陰暦六月の異名。

いだてん/異駄天



上は小池佐太郎の毛筆画習作。 手本にしたと思われる絵は
国立国会図書館デジタルコレクション『萬物雛形画譜』 の 5 に収載されています。

いっそうおおからはふやたいのやたいのかりぐみ/一層大唐破風屋台の仮組

作業場での仮組風景です。屋台の製作では本番前に組立てのリハーサルを行います。土台の上に屋根部分が載っています。ほかに土台と柱から虹梁までの仮組も行います。これによって現地ではおよそ1日での本番組立てがが可能になります。屋根の上に組まれている骨組は提灯掛けです。

いなかま/田舎間

六尺二寸を一間とする間。別説では、屋敷地の歩敷の定の構呼、方六尺を言う。⇔京間

いなずまがた/稲妻形

略して稲妻ともいう。屈曲する直線より成る模様をいう。

いなり/稲荷

五穀豊穣の神。稲の精霊である宇迦之御霊神(うかのみたまのかみ)を祭神とする。 神使は、稲を食い荒らすネズミの天敵であるキツネ。

いなりのとりいをこえる/稲荷の鳥居を越える

狐の却を経たるをいう。「そんな未熟な事ぢゃいかぬ、 まつと稲荷ま鳥居をこえずば、ろくな仕事は出来まい」

いなご/稲子

天井板の狂いが生じぬ様に使用する。本稲子、付稲子、釘稲子等。

いぬ/犬

(彫刻-etc)12000年前に西アジアで狼を飼いならし、犬になったという説が有力。
日本では、10000年前の縄文時代のはじめごろには犬がいて、縄文人は、(狩猟採集を主な生活手段にしていた ことから)飼っていた犬が死ぬと手厚く葬る習慣があったそうです。 2300年ほど前になると、中国や朝鮮半島から弥生人が渡来して米作りをはじめます。そして縄文人と混血。日本人は狩猟民族から農耕民族に変容します。それに伴い、呪術(や犬)は不要のものとなり、代わって宗教が意味を持つようになます。犬を手厚く葬ることは なくなり、むしろ、猪や鹿と同じく食用するために解体したときの刃物の跡が残っていることから、犬を食料にしていたことがわかっています。6世紀の仏教伝来によって日本人は肉食を避けるようになりますが(天武天皇 675年 殺傷肉食禁止令 牛・馬・犬・猿・鶏を禁止し、猪・雉・鹿は対象外)、肉食解禁の時期もあり、貧しい庶民ばかりでなく城や大名屋敷跡から出土した骨のなかにも食用に供された犬の骨があることから、日本人も近世まで犬を食べる習慣が広く続いていたことがわかるそうです。室町時代以前には綱でつながれることはなく、猫がつながれて飼われることが多かったという。山犬(ニホンオオカミ==大神?)は信仰の対象になった。屋台の彫刻では十二支の一つとして題材に用いられています。→うどん

いぬいちだいにたぬきいっぴき/犬一代に狸一匹

容易に遭遇し難き事をいう。

いぬきもん/犬拔門

扉を青銅で作った門。

いぬころしなし/犬殺梨

秋田や青森県津軽地方産の梨は、その実が他の地方に比べて倍ほど大きいものがある。 犬がこの樹の下にいるとき、梨の実が落ちると死んでしまうというところから 俗に名づけられた。
なお、梨の木は細工に用いられ、櫛などに加工される。

某ブログによれば、「犬殺」のほかに「猫殺」なんて名前の梨もあり、 犬や猫に当たると死んでしまうほど実が硬いという意味とのこと。 ちなみに「猫殺」は実が小さい品種である。(鳥取「二十世紀梨記念館」で確認できるらしい)

いぬのかわばたあるき/犬の川端歩き

確乎たる目的もなくして好き幸いを得んとすることの喩え。

いぬにねんぶつねこにきょう/犬に念仏猫に経

馬の耳に風の類い。

いぬばしり/犬走

堀と塀との間に設ける狭き足だまりをいう。小走りに歩くこと。

いぬもどり/犬戻

険路をいう。「馬がえし」の類。

いぬふせぎ/犬防

犬の侵入を防ぐため仏堂の前に設けし低き格子。〜犬防の中を見入れたる心地いみじくたふとく。〜〔枕草子〕 堂社などの前にある駒寄せ。

いのしし/猪

(彫刻)仏教では摩利支天の乗り物とされる。 猪は3〜5頭の子を産むことから、旧暦十月(亥の月)の亥の日に亥子餅(いのこもち) を食べて、無病息災と子孫繁栄を願ったという風習があったらしい。 猪の牙は革の表面や竹皮(木版画のバレン)をなめすのに使われるらしい。胆のうは 「熊の胆」と同様に用いたり、酒に漬けたりするらしい。

いのふし/ヰのふし

〜 俗に日の長短をいふに、ゐのふしだけといふは、豕の節だけの義也、 豕の足跡を刻といふ事、字書に見えたるより時刻に転用せり、 藺の節の義とし、犬の節といふは、共に非なるべし。〜 [倭訓栞]

いのめ/猪目

懸魚などのハート形のすかし部分。

いのちつなかん/命綱環

屋根に乗る人が落下するのを防ぐために、安全ベルト等を結ぶ環。命綱を通す環。

いばら/茨

とげのこと。茨鰭など。

いばらがき/茨垣

枸橘(からたち)、薔薇などの様に刺のある樹で造られる生垣。

いばらだるき/茨垂木

唐破風の内側にある垂木で、破風板と同じ様に造る。
唐破風のすぐ内側にあって、曲線中央部の下に茨のような棘のある化粧タルキです。小池工務店で製作する屋台は、茨たるきは7本にするという決りごとになっています。 (例外として1台だけ8本の屋台もあったそうです)

いばらびれ/茨鰭

茨垂木の鰭で、破風板と同じ様に下る鰭。

いぼかなもの/疣金物

家屋の椽側などの隅に取り付けられる平金物

いぼゆひ/疣結

瘤結ともいう。竹垣などを縄で結ぶ仕方の一種。
静岡県地方では「蠅頭」という。

いまぎり/今切

生丸太を稱す。

いもつぎ/芋継

煉瓦もしくは石積みに於いて目地の重なり合うときにいう。
木の継手において外見は目違いもなく単に突きつけの様に見えるものをいう。

いもむしのちょうこく/芋虫の彫刻

page33 引用 〜 芋虫をとまらせた木葉を刻してある珍例がある。それは 一之宮本殿の東側面前方の木鼻の裏面即ち北面、換言すれば昇殿して右手の椽に立ち、 ふりむいて眼の前の木鼻の彫刻である。〜 引用終わり
(
天沼俊一著 成虫樓随筆 続続 国立国会図書館デジタルコレクション)
和歌山県那賀郡田中村に鎮座。

いもめいげつ/芋名月

八月十五夜をいう。芋を供するより起る。

いもすけ/芋助

或る事業技芸に甚だ不案内であること。

いやなおとこのしんせつよりもすいたおとこのむりがよい/嫌な男の親切よりも好いた男の無理がよい

俗歌。

いらか/甍

切妻屋根の下、三角形の部分をいう。
瓦の屋根。屋根〜棟瓦。

いれかたびら/入帷

箱に入れる物を包む一重の幕(?)をいう。

いれずみ/入墨

江戸時代には盗犯の者に行う付加刑だった。

いりずみ/入隅

二つの壁などが出会う部分で、凹になった部位。出隅と反対の隅木。→入隅

いりもや/入母屋

屋根の妻の下方寄棟にて上方切妻の如き屋根。

いりろ/入炉

茶室における炉の切り方のひとつ。出炉(でろ)に対する。

いろり/囲炉裏

じろ、ひどこ。室内り一部の床を切った炉。 いろりの上には火棚を吊って屋根裏に火の粉が飛ばないようにした。自在鈎を かけて鍋で煮物をした。ランプすらなかった時代には、暖房と照明の役目も はたした。神迎えをする神聖な場所でもあった。いろり端は、主人、主婦、嫁、 客人などの座る場所が決まっていた。

いろみぐさ/色見草

紅葉の異名。〜秋もはやしぐるる此の色見草、ちらまくをしき山風ぞ吹く。〜

いんげ・しいん/院家・子院

寺院内外に設けられた寺僧の居住のための施設。

いんろうつぎ/印篭継

印篭蓋の如く継手の表面を一筋廻りとし内側にほぞを置く。

いんばしら/齋柱

立初柱ともいう。


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