ABC

りきゅう/離宮

天子御出遊の所として設けたる宮城外の宮殿。

りきゅう/利休

⇒ 千利休

りきゅうこのみ/利休好み

利休が考案したとして伝える茶に関するいっさいのもの、自分で使ったもの、指図して作らせたもの、改造したもののすべて。

りく/陸

ろくに同じ。

りくよう(ろくよう)/六曜

先勝いそぐ事くじさた願い事よし午のこくより凶
友引あさばんよし午のこくわるしかちまけなし
先負しずかなるよし午のこくよりよし
佛滅何事にもわろし用ゆべからず
大安かどいでわたまし何事にも大吉なり
赤口萬事用ふべからず午のこくばかりよし

りゃん/亂

不揃い。

りゃんつぎ/亂継

繋ぎ目の不揃いな継手をいう。

りょうくさび/両楔

二つの楔を左右より打って仕口を固める仕方をいう。柱と貫とを取り合わせに用いる方法なり。

りょうこうはざいをえらばず/良工は材を選ばず

良工は良材でなくても巧みに用いることができる…という昔の諺。

りょうじょうのくんし/梁上の君子

大工の異名ではなく、泥棒の異名。

りょうびらき/両開

二枚開に同じ。観音開。

りょうぶとりい/両部鳥居

稲荷鳥居の左右の柱に枠控を前後に取付けた様なもの。その控柱を稚児柱又は袖柱という。袖柱と大柱との間には二條の控貫がある。

りょうほぞ/両ほぞ

ほぞの重なり合うもの。重ほぞとも称す。

りょうめんがき/両面垣

直径一寸二三分程の竹を二つ割にして腹合わせにし少し食い違わせて立て、押縁を付けて藁縄で結って作る竹垣。

りょうようひききりのこぎり/両用挽切鋸

一方の縦挽の刃を備え、 他方に横挽の刃を備えている。

りゅう/龍・竜

(彫刻)深淵または海中に潜み空中を飛翔して雲を起こし雨を呼ぶという巨大な 爬虫類型の聖獣。 青龍は白虎・朱雀・玄武と共に方角を守護する四神の一つです。 龍には鱗のあるもの、翼のあるもの、角のあるもの、角のないもの、天に昇らない もの、無足のもの、多足のもの、1頭のもの、多頭のものなどがあります。 日本では龍神とも呼ばれ、北斗七星の動きと関連して春分に天に昇り秋分には地に潜み(淵に入る)=天上・海中・地底を棲み家にしているとか。また、龍は神出現を意味する 「たつ」とも言い、竜宮海神の一族、雨乞いの水神として信仰の対象でもあります。 龍の具体的なイメージは、「三停九似」(さんていきゅうじ=三停とは首から胸、胸から腰、腰から尾のこと。九似とは九種の生き物(角は鹿、頭は駝、目は鬼、項は蛇、腹は蜃、鱗は魚、爪は鷹、掌は虎、耳は牛に)や、「五忌」(ごき=口は吠えるように開き、目は射るように見開き、首は細く頭をかかげ、身はゆるやかに長い)によって、身体的特徴や理想的な体型が規定されています。 龍は鱗虫の長(おさ)であり、鱗の数は吉祥の数とされる九の二乗、八十一枚あります。 背中に八十枚、あとの一枚は喉元に逆さまに生えていて、ここに触れると痛いので(?)、その怒りを受けることを「逆鱗に触れる」といいます。 龍の爪の数は一般に、中国では五本、以下、中華思想の序列によって朝鮮と琉球(沖縄) では四本、日本では三本と定められています(?)。その理由は、五爪(ごそう=五本爪)の(双)龍が、中国においては帝王の象徴(紋章)に用いられていためです。 但し、日本では聖獣のなかで龍がだけが特別扱いされているわけではないことや、龍の造型が(品格が落ちるとされる)降り龍ばかりでないところからして、中国に遠慮するというよりも、単に昔からの伝承や、バランスが良いという理由から三本爪の龍が採用されているだけなのかもしれません。 中国では、八千年前の遺跡から龍を浮き彫りにした土器の破片が発見されています。 日本では、弥生式土器に龍の図柄が見られることから、日本に龍が伝来したのは 弥生時代とされています。ちなみに、縄文時代の縄文土器や人物像には豊穣の シンボルとして蛇の造型が描かれていました。日本では、中国から伝来した龍が、 土着の蛇を駆逐することもなく、共存し、あるいは習合されています。 彫刻図柄の組み合わせは通常は雲か波、龍虎の場合は四神の龍、騰龍、降龍など、 さまざまです。

りゅうきゅうおもて/琉球表

琉球産の琉球蘭と称する草を以って織る畳表。

りゅうぐうづくり/竜宮造り

下層の上部が半円形の開口を持ち白い塗り壁とした重層の楼門。 竜宮城のような造り

りゅうご/立鼓

三角を頭合わせにしたときの模様。千切りに形は同じ。・

りゅうこつ/竜骨

正倉院御薬の薬物であるところの竜骨=多都乃保禰(たつのほね)。死竜の骨。 ナウマンゾウなどの化石などなど。(粉末にして霊薬として解熱などに用いられた) 船舶や飛行機においての竜骨=人体の背骨にあたる部材をいう=キール。

りゅうしゃ/龍舎

一種の露盤上の飾りにおいて最上の宝珠と八葉請花との間にある部分で、断面は半円形をなす。

りゅうじょうこし/龍驤虎視

龍の攀る如く、虎の視る如く、勢威の盛なるをいう。[蜀志]

りゅうとうだび/龍頭蛇尾

頭がちに尻すぼりなるをいう。「虎頭蛇尾」ともいう。

りゅうにつばさ/龍に翼

〜 龍に翼、虎に角、獅子に鰭ある其勢ひ、向う敵こそなかりけり。〜

りゅうのあぎとのたまをとる/龍の頷の珠を取る

危険を犯すに喩う。

りゅうず/龍頭

梵鐘の釣元の龍形の部分で蛭鍵をを入れるべき孔を有するもの。

りゅうつぼ/立坪

六尺立法を立坪の一坪という。

りゅうとう/竜灯

灯篭、大木の幹や大枝の切口などにのせ、高いところから下方を照らす灯篭。高灯。

りゅうぼく/立木

林業用語で地上に生えている木竹のこと。

りょうこうくしん/良工苦心

名人の技芸に対する用意深切なるをいう。

りょうこうはざいをえらばず/良工は材を選ばず

「能書筆を選ばず」に同じ。

りょうぼ/陵墓

大正15年に制定された皇室陵墓令による天皇、皇后、皇太后、太皇太后の墓。

りん/輪

木挽の木材を挽く台。材木を建掛けるために丸太及び押角などにて鳥居形に組んだ材木請を輪という。

りんかいがっこう/臨海学校

学校ではなく、1907年頃に英国で発明された虚弱児童を対象とした医療・保険・教育のため一種の聚楽。

りんかくよりまれなり/麟角より稀なり

稀有の喩。

りんかんがっこう/林間学校

学校ではなく、1767年頃に伊国で発明された虚弱児童を対象とした医療・保険・教育のため一種の聚楽。

りんかんちゃかい/林間茶会

雲脚茶会のあとに流行した茶会で、室町から珠光50歳頃、利休の時代まで約100年続いた。 5〜8月の暑中に催し、風呂にも行水にも入り、浴後に、茶事、酒宴を行った。道具や座敷に風流をこらし名石、盆石、掛軸を賞したいう。

りんせん/林泉

木立および泉水のある庭。


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