ABC

ね/子

十二支の第1番目。

ねあがり/根上がり

幹の形状は問わないが多くは松である。根の土が風や波や雨水に洗われて、 地表に現れたもの。

ねいし/根石

建物の地に接する部分にある石層をいう。

ねいり/根入

柱などの地中に入込める深さをいう。

ねかせ/根械

門柱などの沈下傾斜を防ぐために下に十文字に取り付ける木。

ねからはから/根から葉から

一切ないという意。

ねがらみ/根絡

束などの下方を連結するために取付けた木をいう。

ねがらみぬき/根絡貫

束又は建地等の下方に取付けた貫。

ねがわ/根側

井戸側の最下なるもの。

ねがわ/寝皮

檜皮などの蒸れたるもの。

ねぎしつち/根岸土

壁の上塗土にして砂質なる上等品。

ねぎり/根切

壁又は柱を建設するために地を掘るための穴。

ねこ/寝粉

抹茶の古くなったもの。

ねこ/寝子

垣づくりの言葉で、垂直材として用いる立子に対して水平材に使用するもの。

ねこ/猫

(彫刻)猫と牡丹の組み合わせは、中国では牡丹は百花の王であり富貴のシンボルであり、 猫は長寿を意味したという。 縁起物の招き猫の用途(御利益)です。 ◎右手挙げ⇒金銭(昼の商売向け) ◎左手挙げ⇒客(夜の商売向け) ◎三毛猫⇒招福 ◎金猫⇒金運 ◎赤猫⇒病魔除け、無病息災 ◎黒猫⇒厄除け 中国を経て入ってきた猫ですが、日本では、本来の意味は忘れられてしまったらしく、 猫は一年の恩を三日で忘れる、猫に道を横切られると 縁起が悪い、二貫を越すと化け猫、などとあまり評判がよくありません。

ねこ/ネコ

後輪車軸による集中荷重を分散して大土台への負担を軽くするため、あるいは高さを稼ぐために大土台の下に取り付けて後輪車軸を直接受ける部材です。

ねこぎ/猫木

母屋転止その他類似の短木を総称する。

ねこざ/猫座

「猫臼」に同じ。

ねこあし/猫足

器具等の足の曲線より成るものにしてせいの低いもの。

ねこいし/猫石

土台据板などにおいて土台を隔て、柱の真下に据付けてある石。

ねこうす/猫臼

門扉の軸を入れるため柱面をより突出するため柱の上方に取付けた短い木にして軸穴を有するもの。

ねこだい/猫台

瓦屋根の上に火見櫓等の木部を据えるため漆喰及び瓦片で作った小さな台。

ねこつりかまち/猫釣框

猫臼にて釣込みたる框。すなわち軸元框なり。

ねこましょうじ/猫間障子

中に水平方向へ開閉できる小障子を組み込んだもの。

ねこもしゃくしも/猫も杓子も

何も彼もの意。杓子は猫の足に似たるより、並べいるならん。

ねじはぎ/捻矧

指物職の語にして板を矧ぐ仕方の一つ。矧がんとする各板の傍の中央に穴を錐であけ竹釘を打ちて糊付して一方の板を捻廻して槌を加えたる後原位に復して密接させる矧方。

ねじくみ/捻組



組手が平らでない組手。組み手の一種にしてその上方の接肌水平ならざるもの。

ねじびょう/螺旋鋲

ねじ付の鋲をいう。また単に「ねじ」とも称す。

ねずみ/鼠

(彫刻)多産なので吉祥の動物とされた。大国主命(大黒様)を救った 話が「古事記」にあり、福の神の使い見なされる。図柄には米俵や大根が配される ケースが多い。栗鼠(リス)は尾が太い。 「嫁が君」は正月だけ使われる鼠の季語。鼠の害をおそれて「ヨメさま」と呼ぶこともあったという。

ねずみしっくい/鼠漆喰

鼠色の上塗りのこと。

ねずががり/鼠鑼

縦挽鋸の一種。

ねずこ/鼠子

「くろべすぎ」に同じ。

ねずばしり/鼠走

「ねずみはしり」に同じ。

ねずみきど/鼠木戸

芝居の入口なる木戸。木戸門の扉に設けてある小さき潜戸をもいう。

ねずみきど/鼠戸

「ねずみきそど」に同じ。

ねずみしっくい/鼠漆喰

漆喰に灰墨を混和して鼠色となしたるもの。石灰一石に付き灰墨二貫二百目内外を要するものと知るべし。

ねずみとこびきはひかねばくわれぬ/鼠と木挽はひかねば食われぬ

陸前の諺。

ねずみのいるいえはかなんがない/鼠の居る家は火難がない

俗説。

ねずみはだいこくてんのししゃ/鼠は大黒天の使者

俗説。

ねずみはしり/鼠走

出入口または門において軸釣扉の軸元框なる上方の軸を容れるために柱間に取付けた横木にして軸穴を有するもの。

ねずみろっぴき/鼠六匹

むちゅう(夢中)という謎。(チューと鳴くから)

ねだ/根太

床板を受ける横木。

ねだかけ/根太掛

床板の根太を掛けるもの。根太の端を受けるもの。

ねたばをあわす/秉を合わす

〜 刀剣の快く切るために刃を磨き研いでねたばを合わせるという、ネタバは 秉の字にてイネタバとよむを、上略してネタバという也、稲の葉を縄にてたばねて、それにて刀の刃を研げばよく切れる也。〜 この出典では、こっそり悪事を企むという意味の「寝刃(ねたば)を合わす」については言及していない。

ねつぎ/根継ぎ

柱の下の腐った部分を取って継ぐこと。

ねづづみ/根包

門や鳥居の柱の下を腐らないように包み付けること。

ねつぼ/根壺

「かけがね」をみよ。

ねづみ/根積

壁下の最下部にして地中に埋没し下方に至るに従い層々突出して段形をなせる部分をいう。

ねどこにつえ/寝床に杖

夕飯を早く食って、就寝の時に腹が減ること。

ねばり/根張

築地又は煙突等の如く下方に至るに従い広がるものにおいてその広がりを「根張」という。

ねばり/根張

Wurzelanlauf 大木の根元において幹を囲んで、根が地表に隆起している状態。 クスノキ、ケヤキ、クロマツ、シイノキが顕著。

ねひじき/根肘木

小さい指肘木にして持ち送り又は實肘木等を支承するもの

ねほぞ/根

束または柱の下のほぞ。

ねまき/根巻

「根包」ともいう。鳥居柱などの地に接する部分を巻くため据付た石又は木などをいう。

ねまき/根巻

樹木移植の際に鉢土を落とさないために鉢土を素縄で巻きしめること。細根と鉢土の接着を密に するため、土をたたき締めるようにすることが肝心である。

ねまきいし/根巻石

石の根巻をいう。

ねまきじっくい/根巻漆喰

土蔵大折釘の根元に特別に塗たる漆喰をいう。

ねまわし/根回し

樹木の移植を行う前に行う準備作業のこと。これをすると移植の失敗がない。(万一枯れた場合は枯れるのが運命であったものとする) 移植の時期の半年から1年前、根の周囲の土を何回かの作業に分けて掘りめぐらして側根と立根を露出させる。 三方または四方に張った側根の鉢際に環状剥皮を行い発根を即する。 その他の根を切り離し、土を戻し、自然落葉または樹が疲れたことを確認する。

ねむりめじ/眠目地

石と石と密接して竪目地の顕著ならざるもの。「盲目地」とも称す。

ねやき/根焼

「掘立柱」などの地中に埋没する部分を火炎で表面を焦がすこと。

ねりつち/練土

粘土に石灰及び小砂利、苦鹽を混和したもの。土蔵腰巻又は築地等に用いる。

ねりべい/練塀

瓦と土で錬り合わして造る塀。

ねる/寝る

水を加えて混和することをいう。粘土又は「コンクリート」、「モルタル」などの材料を混和することを「練る」と称す。

ねるこをおこす/寝る子を起こす

いらざる事をなすに喩う。

ねわり/根割

鐵物を木へ打ち貫いてその端を分岐すること。

ねんがんせき/粘岩石

「せきばん」を見よ。

ねんど/粘土

粘着性を持つ微粒の鉱物粒子の集合体。天然物であり、岩石や鉱物が分解したものからなる。 粘土ので中最も純粋なのは陶器製造用の白色粘土。


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