えいすけ/榮助
盗賊語。情を知りつつ盗品を売買する者。えいぜん/営繕
新管及び修繕をいう。えきとりい/腋鳥居
三輪鳥居中の左右の小鳥居。えぞまつ/蝦夷松
北海道木材の一つ。えだつか/枝束
眞束小屋組の中程左右にある斜めになっている束のこと。えだをきりねをからす/枝を伐り根を枯らす
まづ枝葉を切りて、根本に及ぼすこと。えつり/桟
茅藁葺などの葺下地にして板又は竹すのこなどなり。えつりだけ/桟竹
茅葺などの下地。化粧垂木に木と竹を交互に交えて架し縄掻したるもの。即ち垂木の竹なるをいう。茶室などに用いることあり。
えと/干支(かんし)
十干十二支のこと。 十干(じっかん)は、甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・ 辛(しん)・壬(じん)・癸(き)。 十二支(じゅうにし)は、子(し)・丑(ちゅう)・寅(いん)・卯(ぼう)・辰(しん)・巳(し)・午(ご)、未(び)・申(しん)・酉(ゆう)・戌(じゅつ)・亥(がい)。 年月日・時刻・方位などに用いられ、干支の組み合わせにより「甲(きのえ)子(ね)」 などと呼び、(甲子園球場は1923年(きのえ・ね)に開場) 60年(還暦)で一巡します。 →十二支獣えどがただし/江戸型山車
3Dソフトによるレンダリング出力。江戸型と呼ばれる屋台です。四方幕と人形が二段階でせりあがります。
千葉県の成田祇園祭で引き回される山車。
えどがわら/江戸瓦
屋根瓦の長屋物をいう。大阪瓦より小なり。えどぎり/江戸切
石面仕上げの一種にして各石面の縁を正しく取り、中を高めてその面を瘤出しになし足るもの。瘤出しと二面切りとの中間の仕上げ方なり。えとりはづき/得鳥羽月
陰暦四月の異名。えのうらいし/江浦石
伊豆半島より産出する石なり。半島中に江之浦と称する地二箇所ありえびかすがい/蝦鎹
脊の蒲鉾形なる鎹。えびこうりょう/蝦虹梁
彎曲せる虹梁をいう。縋破風の下方にありて本柱と向拝柱との間の位置に用いられる。えびじょう/蝦錠
門扉の閂を動かない様に固めるために用いる錠にしてその形は彎曲形になるもの。えびす/恵比寿
豊かな鼻ひげをはやし、釣あげた鯛を持っている。 その神格は主に漁労民の信仰の対象とされている。(商業神、家の神として農耕民の間にも信仰される)。 漁業は不確定要素が大きく危険が伴うことから、漁民はなんとか海の幸を呼び込もうとして、強力な神霊を求めた。ある場所では海から拾いあげた石をエビスと呼び、まつったのだという。ある場所では縁者不明の海難死体をエビス(夷=異人=異郷からやってきた漂着神)と呼び、供養しすると漁獲が増えると信じられていたという。 それでも恵比寿は七福神のなかで唯一日本の神様といわれることが多い。 蛭子と書いて「えびす」と読ませるようになったのは、未熟であったため葦船に乗せられて海に流された蛭子神の伝説が、夷神と混同されたため。 (不具の子神として流されたヒルコが西宮社に漂着して夷神として祀られたという説も ある)ともあれ、 恵比寿は漁業と海上安全の神から商業の発達につれ市の神様として信仰を集め、福徳神、商売繁盛、商業の神に至る。 別の記述 「あめのいわくくす船に蛭子を載せて順風に放った」によれば、葦の船ではなくクスノキの船だったとされている。ではなぜクスノキだったか→クスノキ参照。参照→布袋・大黒天 // ひるこ・蛭子についてえびすこう/恵比寿講
商売繁盛を祝福して恵比寿を祭り親類知人を招いて祝宴を開くこと。 旧暦11月20日に行う地方が多いという。えびすがたいつりそう/蛭子が鯛釣りしゃう
極めて悦ばしげなる容貌。えびすがお/蛭子顔
莞爾たる顔。えびすがみ/蛭子紙
裁ち残りがついている紙のこと。えびつか/蝦束
違い棚の両棚板の間にある小束。海老束。えびのこし/蝦の腰
須弥壇の中程なる幅広き部分をいう。もっとも彎曲形のみにいう。えびばり/蝦梁
「蝦虹梁」に同じ。えぶみ/繪踏
徳川時代に切支丹宗の信者にあらざることを證(あか)するため、基督(キリスト)の像を繪きたる 銅板を踏ましめし事をいう。長崎にて正月より三月頃まで行へり。えぶりいた/柄振板
螻羽破風板の拝所に取り付けるもの。えぶりだい/柄振台
唐破風の獅子口又は鬼板の受台をいう。柄振板の下部なる繰形付の台をいう。
えぶりだに/柄振谷
柄振板の上端においてへこみたる所をいう。えりどめ/襟止
長押の入隅に用いる仕口を留にして襟輪をおくこと。えりわほぞ/襟輪
土台の継手などが直角の場合に根本に襟輪を造ること。えりわほぞざし/襟輪差
土台の隅などに用いる継手の一つなり。の根元に襟輪がある。の端には割楔を打ち又は鼻栓を以って固める。えよう/絵様
虹梁や木鼻等に彫り込まれたり描かれた装飾文様のこと。えようじゃくり/絵様決
繰形に同じ。えま/絵馬
旱魃や大雨の際、雨乞いや止雨のために生きた馬を水神に生け贄として捧げる習俗が簡略化したもので、奈良時代後期に成立したという。えん/縁
縁側に同じ。えん/椽
page6 引用 〜 最後に一つ断っておく事がある。私はいつも縁側の[縁]の字を[椽]とかいている。椽は音テンで垂木の事。 この字にエンの意味はない。縁のつもりで椽とかくのは間違っているということである。それはそうに違いあるまい。 併し私は書きくせかも知れないが木偏でないとエンのような気がしないので、いつもの通りこの書物でも最初から[椽]と 書いておいた。昭和十八年八月十八日 京都市において著者敬白 〜 引用終り(天沼俊一著 成虫樓随筆 国立国会図書館デジタルコレクション)
えん/援(てへんではなく、きへんの右半分を省いたような偏)
生垣のこと。えんいた/縁板
大床の板のこと。東北地方では、囲炉裏の縁板に貧乏神が住み着いており、手入れのいい家の貧乏神は 福の神に変わるという言い伝えがあるそうです。
えんかずら・えんかつら/縁葛
縁板の外側を受ける横材で、縁束の上にのるか縁束の上に欠きこまれる。 縁束の頂分を連結して縁板を受ける横木のこと。(外側の部材)上側の板材が縁板、縁板を受けている横木材が縁葛。 部材の位置は 屋台本体名称姿図で確認できます。 (縁葛の読み方は自分でも間違えていますが「えんかつら」は×)
えんぎがいい/縁起がいい
縁起はもともと仏家の語にして、もののはじまりの意を転じてシルシの意に用いる。屋台後側脇障子下の縁葛と縁板
上写真の部材は下図ハッチの個所に取付けられます。縁葛の繰り抜かれた中央部には腰固めのほぞが差込まれます。
左の写真の腰固めは上図の個所に取り付けられます。腰固めのほぞは、縁葛の繰り抜かれた中央部に差し込まれます。柱は腰固めに取付けられた縁板と脇障子下に取りつく縁葛に取付けられた縁板によって半分づつ隠れるようになります。 (縁板は柱によって縁を切られることなく通しとなります)
えんがまち/縁框
上がり降りの場所に取り付けるもの。えんがわ/縁側
建物の外方の板敷なる所をいう。縁側に数種類あり。えんかん/鉛管
鉛の管は給水、排水、瓦斯などに必要なり。えんげた/縁桁
縁側の軒桁をいう。えんざしき/縁座敷
畳敷なる入側をいう。座敷の外方に縁座敷を設け両者の間には障子を立て置くなり縁座敷の幅は一間程を普通とする。えんしゅうのなんならちゃづけ/遠州の何なら茶漬
遠州人は、何なら茶漬けでも食って行き給えと、口さきばかりに、世辞いうと也。えんしゅうのなみこぞう/遠州の浪小僧
遠州灘の浪音、遠雷の如く聞こえるを浪小僧という。えんしゅうはままつひろいようでせまい/遠州濱松廣いようで狭い
俚歌、〜 遠州浜松 広いようで狭い 横に車が二挺たたぬ。 〜えんしゅうはままつおんなのよばい/遠州濱松女の夜這い
女子の風儀わるしという。(明治期の出版物より)えんしゅうやたいまつりしんぽじうむ/遠州屋台祭りシンポジウム
平成23年9月25日(日)、掛塚まつり本部主催による「遠州屋台祭りシンポジウム」が、 国道150号線の福田歩道橋から北へ約400メートル付近にある 磐田市立福田公民館 にて開催されます。ちなみに symposium とは座談会の意。